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  • A株に「ゲイツ待望論」、H株投資はA株のため?
    発信:2004/08/05(木) 18:06:36

      米マイクロソフトのビル・ゲイツ氏が設立したビル&メリンダ・ゲイツ基金が香港市場への参加姿勢を鮮明にしていることについて、華西都市報など中国メディアでは、「H株の買い入れを行なって、A株を育成、あるいは練習、見極めを行なって、最終的にはA株をターゲットとしているのではないか」との見方を示している。

      これまでに、貴金属電鍍金(めっき)大手の海域化工(オーシャルグランド・ケミカルズ、2882)や中国最大の印刷機メーカーである北人印刷(ベイレンプリンティング、0187)への同基金による買い入れ報道を受けて、この2銘柄は急騰していた。そのほか、最新の報道によれば、同基金は、いくつかの銘柄にも食指を伸ばしている。

      中国では、一般的にゲイツ氏に対して複雑な思いを抱いている人が多い。米国の成功企業であり、OSの圧倒的な独占とそれに対する敵愾心が強い反面、世界的大富豪としての羨望も、普遍的に抱かれている敵愾心の裏返しとして、強い。そのため、なおさら、ゲイツ氏の市場介入には注目が集まり、それに追随する中小投資家も少なくないといえる。

      実際、ビル&メリンダ・ゲイツ基金の240億ドルという規模は、若干低迷傾向にある中国株市場においては希望の星。7月には中国本土において、A株投資が認められるQFII(指定国外機関投資家)に認定されている。一方で、同基金では、当面、A株投資を見合わせるとの態度を示しているともいわれている。

      実際、QFIIの資格は獲得したものの、あまりA株投資に興味を示さない海外機関投資家も多い。「資格だけ取っておこう」というスタンスだ。しかし、中国本土市場における「ゲイツ待望論」の声は大きい。例えば、北人印刷のH株への買い入れは、A株への取引参加を見据えた練習なのではないか、との見方だ。

      北人印刷は取り立てて目立った業績を上げているわけでもなく、一般的な銘柄。BPS(1株当たり純資産)が2.91元であるのに対して、「ゲイツ効果」以前のH株株価は2.20香港ドル前後。株価があまりにも過小評価されていることも、「いい練習台だったのではないか」といわれるゆえんだ。

      中国本土のA株市場は政策的な不透明さもあって、低迷からなかなか抜け切れないでいる。そうした中で、実際にビル&メリンダ・ゲイツ基金がA株に参入すれば、中国におけるゲイツ氏の知名度の高さも手伝って、相場に何らかのインパクトを与えることになるのは間違いなさそうだ。(編集担当:鈴木義純)


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