|
|
保険資金運用拡大は急務、A株への効果は疑問
発信:2004/10/07(木) 08:21:15
|
|
中国では1980年代になって保険業務を復活させて以来、保険収入で年間平均34%という急成長を果たしてきているが、保険資金の運用ルートは今でも限定されており、その投資収益と保険金支払能力を低減させていることが問題になっている。中国政府もこの問題を注視。香港・経済通が、保険資金について特集している。
2003年の中国全土の保険収入は3880.4億元に達し、前年比27.1%増。2004年1−8月は2979.36億元で、保険会社の累計総資産は昨年末の9122.8億元から1兆1116.54億元に達している。この資産の運用先うち、50%前後を占めるのが銀行預金だ。
中国では1996年5月から8回にわたって利下げが行なわれてきており、保険資金の主要運用先としての銀行預金による投資収益の激減につながっている。昨今、利上げの検討も行なわれているが、いつ行なわれるのか、そもそも実施するのか、中国政府内でも意見が分かれている。
1999年から、保険会社による投資信託などを通じた株式市場への間接投資が認可された。今年8月のデータによれば、保険資金の銀行預金は5011.01億元。そのほか5000.9億元が投資に回されているが、国債が2203.14億元、投資信託が683.31億元となっている。
ここ最近、保険資金のA株直接運用が解禁される方向で動いているとされる。今まで報じられたところによれば、保険会社の総資産5%までが認められる方針。単純計算で、最大550億元程度が市場に流れ込むことになる。
この保険資金直接運用は、「資本市場の改革開放と安定的な発展推進に関する若干の意見」、いわゆる「国九条(9条意見)」の遵守による、A株市場活性化という方針に準じたものの施策の一つとされている。
しかし、市場関係者の間には、その効果を疑う意見も根強い。株式市場への間接投資、つまり投資信託への投資は、保険各社総資産の最大15%まで認められており、単純計算で1700億元程度に上るが、実際の投資額はこの3分の1程度に過ぎない。直接投資が認められても、150−200億元程度の流入に止まるのではないかというもの。
中国本土市場が、多くの機関投資家にとっては、依然リスキーマーケットであることに変化がない現状、保険資金のA株直接運用もそれほど効果が発揮されないのではないかという意見は、的を得ているといえる。
一方で、保険資金の有効利用が急務になっているのは間違いない。中国保険監督管理委員会(CIRC、保監会)では、運用ルートの拡大を急いでおり、効果がどれほど期待できるかはともかく、保険資金のA株直接運用の認可方針は不変のようだ。(編集担当:鈴木義純)
■関連ニュース ・QDII:保険や社保理も待望論、政府は慎重姿勢(2004/10/07)
■関連特集 ・「保監会」後発金融分野を担うCIRCの実態
| ■ 【同一ジャンルの最新記事】 | |
| | ● 11/25(水) ドル・円、ストップロスを巻き込み87.50円台まで急落=欧州 |
| ● 11/25(水) 東洋紡が「防弾チョッキ」で米社から訴状、下押した場合は3月安 |
● 11/25(水) 明日の相場展望:増収・増益・増配に好財務内容の銘柄に見直し余  |
| ● 11/25(水) ローソン、内需関連物色の流れに機関投資家からも注目と |
● 11/25(水) ベリサーブが中国に100%子会社の設立を発表、産業の高技術化  |
|
|