新華社が国務院の呉儀・副首相が4月6日に開催された全国エイズ予防工作会議での談話全文を発表、それによれば、呉・副首相は、中国の現在のエイズ状況は非常に深刻で、その伝播などに新たな特徴も見られるようになってきており、現在がエイズ予防の重要な段階であるとの認識を示した。9日付で中国新聞社が伝えた。
呉・副首相はこの会議で、中国のエイズに関する調査結果のデータを紹介、HIV(Human Immunodeficiency Virus)感染者は中国全土で84万人、そのうちエイズ発症者が約8万例、HIV感染者やエイズ発症者は中国全土に分布しており、青壮年層が主で、農村部での情況が深刻だと語った。
HIVの成人に対する感染率はわずか0.1%ではあるが、人口の基数が大きいため、感染者や発症者の規模はすでにアジア第2位、全世界でも14位、特に最近、発症者数の増加が目立ってきており、流行の危険性はぬぐえないと指摘、エイズの中国経済や社会に対する損害にも言及した。
HIV感染者やエイズ発症者の医療費負担増や社会的な差別による失業、あるいは失学、農産品の販売ができないなど、収入減少につながり、悪循環を形成、この悪循環による貧困、あるいは家庭崩壊も見られるとした。
呉・副首相は、中国では現在、血液感染は基本的になくなり、覚せい剤による注射や母子感染が主流になってきていると指摘、コンドームの使用普及や覚せい剤など麻薬の取り締まり強化など一定の成果は上がってきているものの、中国全土で見れば、まだまだ活動が足りないとした。
こうした状況に対して、呉・副首相は、全社会的にエイズ予防の重要性を認識させるなど、社会的な雰囲気作りの必要性を強調した。エイズ予防の活動メカニズムの早急な完備、社会的な差別の撲滅などが急務とした。(編集担当:鈴木義純)
■関連特集 ・中国エイズ状況−噂される感染拡大の事実とは |