人民元の持ち出し・持ち込み規制緩和、2万元に

Y!総合2004/12/02(木) 20:10 
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  中国人民銀行は2日、2005年から中国公民及び外国人の出入国に際して、人民元の持ち込み、持ち出し限度額を現在の6000元(約7万4000円)から2万元(約25万円)に引き上げることを発表した。調整は1993年以来となる。中国新聞社が伝えた。

  人民銀行は、「ここ10年間、中国経済は健全な発展を遂げてきた。消費レベルも向上、対外交流も拡大、人民元レートも安定している」と説明。その上で、「周辺各国や地域の需要が高まり、人民元の流通規模も拡大。そのため、限度額の調整の必要が生じた」と説明。

  また、中国国内観光業の発展にともない、訪中する外国人観光客が増加。そのため、外国人の人民元持ち込み金額が増えれば、中国国内の消費レベルも向上する。そのほか、銀行カードなど現金以外の決済手段なども考慮して、限度額の調整を求める声が強まったという。

  人民元の流動が中国経済に悪影響を与えるのではと懸念されていることに対して、人民銀行は、「人民元の流通方向及び流通量から見ても、その可能性は低い」とその懸念を退けた。

  人民元が国外に流出するのは3パターン。香港、台湾、マカオの観光客が流出するケース、中国人が東南アジア各国にビジネスや観光で訪れるケース、中国の国境付近で、北朝鮮やモンゴル、ネパール、ミャンマー、ベトナム、ロシアなどとの辺境貿易で流出するケースだ。

  人民銀行は、香港、マカオの銀行に対し、人民元サービスを始めているほか、ベトナム、モンゴルなどとの辺境貿易で人民元決済を行なうことでも合意している。これらは、人民元が国外に一方通行に流出する現象を防ぐのに効果があるという。

  そのほか、マネーサプライに占める流通現金の割合は全体のわずか8%。国外はこの数値よりもさらに低くなることから、中国国内経済に与える影響は軽微であると考えられている。(編集担当:田村まどか)

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