中国では2006年に入ってから大規模な黄砂が8回、発生している。9日には甘粛省・酒泉市で建設現場に向かっていた作業員が砂嵐に巻き込まれ、2人が死亡するなど中国各地に深刻な影響を与えている。18日付で中国新聞社などが伝えた。【そのほかの黄砂の写真】
内モンゴル自治区のフフホト(呼和浩特)市では、喘息や気管支炎など呼吸器の異常で病院に診察を受けに来る患者が増加している。大病院では患者の数が5割も増えており、一杯になった待合室からホールに患者があふれている状態だという。
農作物への影響も甚大だ。4月10日前後に発生した砂嵐の影響で、新疆ウイグル自治区・トルファン(吐魯番)地区では家畜7600頭が死亡し、2000ヘクタールの田畑が収穫不能となった。また交通機関の遅延で野菜価格が高騰。河北省では香菜(パクチー)や菜の花が2割ほど高くなった。
このほか交通機関も打撃を受けた。新疆ウイグル自治区のウルムチ(烏魯木斉)駅から北京西駅に向かう特快列車「T70号」が9日、砂嵐に巻き込まれ24時間にわたって立ち往生。列車の左側にあるガラスが全て割れ、乗客約700人は寝台のマットレスやダンボールを窓に当てるなどして一夜を明かした。外の気温が摂氏0度近くまで下がるという過酷な環境だったが、けが人はいなかった。
内モンゴル自治区の包頭市では、変圧器や電線のショートなどが原因で10日だけで31件の火災が発生した。また送電がストップするトラブルも24カ所で起こった。写真はバスを待っている間も手で口を覆う人たち。(編集担当:菅原大輔)
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