中国で鉄道のスピードアップを行う第6回の「全国鉄路提速」の初日となった18日、目玉となった日本の新幹線用車両をベースとした「和諧号」には、多くの記者が乗車取材。絶賛記事から批判記事まで、19日から20日にかけて、さまざまな論調が中国のメディアをにぎわせた。
上海発北京行きのD32列車に乗った記者は「地上を飛ぶような速さ」だけでなく、発車のスムーズさ、トイレの設備の充実、リクライニングや方向転換が可能な座席の使い心地などを絶賛。軽食を用意する食堂車も含め、「すばらしいのはスピードだけではない」と高く評価した。
また、車内が広々としており、自動化された運行システムなど、安全面で高度な技術が採用されていることを評価する記事もみられた。
一方、D32列車に乗り込んだ別の記者は、「大切なのはスピードだけではない」と辛口の批判。即席めんを利用する乗客が多いのに給湯機の能力が追いつかななかった、男性専用の小用トイレに鍵がなく誤って女性が開けて大騒ぎになったなどのトラブルを紹介した
24時間以上の列車の旅も珍しくなく、食堂車は割高だと考える中国の乗客は、安価で腐敗の心配もない即席めんなどを利用することが多い。また、外国人乗客などからは批判の声があるが、車内ではかなり大きな音量で音楽などを流すのが一般的だ。
同記事は、「長時間の行程なのに車内に音楽も流さない」「朝食と昼食の販売はあるのに夕食はない」などと批判。「上海を午前に出発しても北京に着くのは夜。不便なので、帰りは朝に到着する寝台列車にする」との乗客の声も紹介した。(編集担当:如月隼人)
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