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欧州金融システム不安で4月まで円買い優勢も=上田ハーロー・山内氏 |
【経済ニュース】 Y!
2009/01/31(土) 13:40
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2009年が明けてすでに1カ月が経過したが、円高傾向が収まる気配は見られない。今後の為替相場はどのように推移するのか? 上田ハーロー・外貨保証金事業部マネージャーの山内俊哉氏に聞いた。
――年明け後も円高傾向が続いています。向こう3カ月の為替相場の見通しは?
英大手銀行ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)が2008年通期決算で、英国において過去最大の赤字見通しを発表したことで、欧州における金融システム不安が再燃しています。これを受けて欧米で株安が進行した結果、ドルだけでなく、すべての主要通貨に対して円が強含みで推移しているのが現状です。
直近では、英大手銀バークレイズが「公的資金の注入は不要である」と発言し、欧州の金融システムへの不安がやや薄らいだので、円買いの勢いは多少弱まりそうですが、2月に発表される欧州金融機関の決算発表で悪い数字が出れば、再び円高が進行する可能性もあります。目先はやや円安、3月以降は再び円高というのが、わたしが描く当面のシナリオです。
日本企業の業績が発表される5月以降は円が売られやすくなる局面もありそうですが、それまでは日本企業が資金繰りのため海外資産の売却を進める動きが活発になると見ており、この動きを中心とする実需によって4月までは円高が進むかもしれません。
――オバマ米政権による景気回復策がドル相場に与える影響は?
政策が具体性に欠ける点や、議会との調整が困難であることなどを考えると、米国の景気が回復するまでには相当の時間がかかるのではないかと見ています。3月までのつなぎ融資が決定しただけで、救済のめどが立っていないゼネラル・モーターズ(GM)が経営破たんした場合、雇用に悪影響を及ぼし、米国の消費者のセンチメントがますます悪化する可能性もあります。その場合、ドルの弱含みは長期化するかもしれません。
もうひとつ懸念されるのが、大型景気刺激策による米財政赤字の膨張です。現在、米国債の最大の保有国は中国ですが、果たして中国などが今後も米国債を買い続けるのかどうかは不明です。仮に米国債が消化し切れず、FRB(連邦準備理事会、中央銀行)が買い取るようなことになれば、FRBのバランスシートは大きく悪化します。いずれにしてもドルに対する信任が低下して、長期的なドル安傾向を招く原因になりかねません。わたし個人としては、向こう数年間のドル相場について非常にネガティブにとらえています。
――今年1年間、FX(外国為替証拠金取引)を行ううえでのポイントは?
当面は円高傾向が続くと見込まれますので、円買い(外貨売り)ポジションを中心に取引するのがいいのではないかと思います。スワップポイントを支払うことを嫌って、円買いをためらう方もいますが、外貨と円の金利差が大きく縮小している実状を考えれば、さほど大きなコスト負担ではないと考えることもできます。
クロス円(円と外貨の取引)以外の取引を考えてみるのも方法です。たとえば米国が「ゼロ金利」政策を導入したことにより、豪ドル/米ドル、ニュージーランドドル/米ドルなど高金利通貨と米ドルの通貨ペアは、スワップポイントを受け取りやすい状況になっています。今年は、金利の高い通貨の対ドル相場が強含みで推移するかもしれません。(文責:サーチナ・メディア事業部)
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 | | 山内俊哉(やまうち としや)
1965年生まれ、大学中退後、商品先物会社の企画・調査部門で市場分析を担当。 1998年の外為法改正により、同社で個人向けのFX事業立ち上げに参画。 2005年7月から上田ハーローでカスタマーサポート業務の傍ら相場分析を手掛ける。2008年4月よりシニア・アナリストとしてTV出演、セミナー講師、レポートの執筆などを担当。 相場は”心理”を信念に、過去のパターンとサイクルから経済および為替の先行きの予測を得意とする。 |
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