【中国の検索ワード】性的暴行が「とっさ」の一言で大減刑、ネット上猛反発
浙江省で補助警察官(行政取締権を持たない、警官の補助的役割を果たす)2名が、泥酔女性を介抱中に魔が差して性的暴行を働いた事件の裁判が開かれ、計画性のない「臨時性強姦」(とっさの強姦)であること、自首したこと、被害者に謝罪していることなどから軽い刑が言い渡されたことが伝えられ、ネット上では反発が高まっている。3日更新の中国大手検索サイト百度(Baidu)の「検索ワード人気上昇ランキング」に「臨時性強姦」が登場した。
事件は今年の6月10日の夜に発生した。派出所の補助警察官2名が大学入試を終えたばかりの学生2名を連れて食事に出かけた。4人はかなりの酒を飲み、学生2人のうち1人の女子学生は人事不省となってしまった。そこで補助警察官2名は酔いをさますために近所のホテルに部屋を借りて女子学生を寝かせた。そして、彼女が泥酔しており抵抗できないと見た彼らはあいついで性行為に及んだという。
その後2人は逮捕され、先日裁判が開かれた。そこで被告2名は性行為に及んだことを認めたうえで「とっさの行為」だったことを主張。計画性がない「臨時性強姦」であるなど情状酌量が認められ、性的暴行事件としては最も軽い懲役3年の判決が言い渡された。
この判決に対し、ネット上では不満の声があがっている。10月30日に天涯網や網易などの大手サイト掲示板に「おめでとう!『臨時性強姦』という新しい名詞が誕生しました」というタイトルで、事件のいきさつとともに「臨時性強姦ってなんだよ。法律にそんな条項はないぞ」「これで我が国の掘りつの空白地帯が一つ埋められました。いやーめでたい」などと書き込まれると、1日で数十万のアクセスを記録した。また、これらの書き込みはまたたく間に転載され、「臨時性飲酒運転」など「臨時性」を皮肉った言葉が次々登場している。
ある弁護士は、「計画性のない衝動的な犯罪については法律で定められていないが、実際の裁判では裁判官が計画性の有無によって刑の重さを加減する事はある」としたうえで、「事件に関する記事を見る限り、2名による輪姦行為に当てはまり、10年以上の懲役が妥当。今回の判決は軽すぎる」と解説している。また、多くのメディアが「臨時性強姦」によるネット上の盛り上がりは、多くの市民が司法の不公平に不満を抱いている表れだ、と論じている。
このままでは「ついかっとなって」「とっさにやってしまった」という犯罪者が中国でも続出しかねない。(編集担当:柳川俊之)
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