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G.ソロス:中国は米国に替わり世界経済動かす小型エンジン

経済ニュースY! V 2009/11/19(木) 17:52
  著名投資家のジョージ・ソロス氏は10月、故郷のハンガリーで5回にわたる連続講演を行った。第5回の「未来への道」では、中国が世界の金融を支配した米国に替わり、世界経済のエンジンになる可能性が高いと述べた。ただし「小型」であり、世界経済の成長は鈍るという。財華網が伝えた。

  ソロス氏「米国は第二次世界大戦後、国際的な金融システムの中心となり、米ドルを主要な国際通貨にすることにより、大きな恩恵を受けた」と指摘。ただし、1980年以降は赤字国債の大量発行など特権の乱用を行ったことで、「流血の時」を迎えたと分析。「米国の消費者にもはや、世界経済のエンジンとなる能力はない」との考えを示した。

  一方、中国は相対的にみて、世界的な金融・経済危機の中での「勝ち組」になるだろう主張。西側諸国は米国を中心に、金融システムが崩壊したが、中国にとってはあくまでも「外部の振動」であり、輸出は影響を受けたが、金融・政治・経済などの制度は傷を負わなかったと述べた。

  統治と発展について、「中国はこれまでに、有効なモデルを手に入れていた」と指摘。「人民の欲望を引き出し、豊かになるための創造性を発揮させた。能動的な力と創業精神を定着させた」という。政府が為替レートを低く抑えることにより、貿易黒字を積み重ねたことも奏功したという。

  中国が民主制度を採用していないことは「指導者自身も、知っている」と述べ、「社会を混乱させることはできない。一切の努力は経済の8%成長の維持のためで、新たな就業機会を創造するためでもある」と主張。米国人はこれ以上、消費を減らさざるをえなくなったが、中国はその他の国との経済関係を発展させることができるため、「米国が歩行困難になっている時、中国が世界経済の推進力になる可能性がある」という。

  ソロス氏によると、中国の経済規模は米国に比べてきわめて小さいため、「世界経済が前進する速度は遅くなるだろう」という。ただし、米中の地位がまさに入れ替わろうとしているこの時期、世界の国々はあらためて、自己の位置の模索を始めた。アジア諸国、中南米、中近東などの国家にとって、中国が主要な貿易相手国になったことでも分かるとの考えを示した。

  米中の地位逆転が永続的で不可逆なものであるかどうかは断言できない。ただし、現在の全地球的な政治経済情勢で、米中の地位交代は最も確実な予想だという。(編集担当:如月隼人)

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