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急激な円高は仕掛けられた?「ドバイ不安」は日本攻撃?:妻と夫の株ロマン

経済ニュースV 2009/11/29(日) 09:07
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【妻と夫の株ロマン・時々の話題を夫婦の会話でお届けします】

■物事には裏があり、何らかの意思が働く

  【妻】 「円高」が、お友達の間で話題になっています。1ドル・84円台まで進んだ、急激な円高について、2つのことを知りたいの。「円高のわけ」と、「なぜ今、円高」なのかということです。

  【夫】 僕は、円高の理由と、今なぜこの時期か、ということは密接に関連しているように思っているよ。

  【妻】 そうでしょうね。アメリカの金融政策は、今後も、「低金利」が続くと、言われています。だから、金利の低いドルを売って、他の通貨を買ったり、資源などの商品に向かう資金の流れが、ますます活発化します。ドル離れはこれからも続く、ということが言われています。そこへ、ドバイの政府系企業の金融不安で、円が安全ということで、一斉に円へ、資金が向かって、円高になったということですね。

  【夫】 その通りだと思うよ。ただ、それは、正面からの見方だと思っている。僕のヘソ曲がりの性格と、60数年の人生の中で、いろいろと痛い目にも遭っているから、物事を素直には受け取れないんだ。物事には裏があり、必ず、そこには、何らかの意思が働いていると思っている。

  【妻】 長く、夫婦をやっていれば、あなたのヘソ曲がり性格は、十分過ぎるほど承知していますわ。じっくり聞かせていただくわ。あなたの、「ヘソ曲がり円高論」、とやらを。

  【夫】 改めて言われると、出鼻をくじかれる思いだ。今度のドバイ不安のことだけど、降ってわいたように思われているけど違うと思うんだ。アメリカ政府ともあろうものが、今まで、知らなかったとは、とても思えないんだ。知っていて、今なぜ、表面化させたのか、という見方もできると思うんだ。

  【妻】 やっぱり、そうとうのヘソ曲がりね。

  【夫】 優秀なCIAを持ち、アメリカは情報収集ではナンバーワンの国だよ。知らなかったと思う方が呑気すぎるよ。

  【妻】 じゃあ、なぜ今、表に出したの。わざわざ、収束しかけている、世界金融不安を再燃させるようなことを。当然、表面化させることによるメリットがある、と言いたいわけでしょ。

■「ドバイ不安」は、日本攻撃?

  【夫】 そうだね。「人の営みの9割までは損得である」、という本も出ているよ。通常は、損得表現は、柔らかく紳士的に出るものだけど、時には、激しく出ることもある。武力行使はその代表だけど。今度の「ドバイ不安」は、日本攻撃に向けられたものだと、ヘソ曲がりの僕は思っているんだ。日本を「円高攻撃」するには、うってつけの材料だと思うよ。どうっして、日本を攻撃するのか。桃子は、そう聞きたいと思うけど。

  【妻】 そうよ。どうして、アメリカは日本を攻撃しなくてはいけないの。

  【夫】 鳩山民主党政権のアメリカ離れ的な発言が一番の原因だと思う。国民から、圧倒的な支持を得て発足した政権であることはアメリカも十分承知していると思う。しかも、マニフェストにおいて、アメリカとは対等な関係を築くと、うたっていたことも知っていた。しかし、長く続いた日米同盟を根底から覆すのではなく、手直し程度だと受け取っていたと思う。たとえば、インド洋での給油を止めて、アフガンの社会整備に切り替えるといったイメージだったと。それが、どうも、鳩山政権は違うようだと、アメリカ側は懸念を強めたと思う。まさか、日本へ武力を使うわけにはいかないから、円高でコツンと叩いたと思うんだ。

  【妻】 言われてみれば、オバマ大統領の日本訪問では、わたしたち主婦感覚でも、「ちょっと失礼では」、という印象はありました。大統領の見送りもしないで、先に、総理はシンガポールに行ってしまわれました。しかも、向こうでは、東京でオバマ大統領との会談内容を否定するような発言もありました。アメリカ政府が不信感を持ったのではないか、ということはうなずけます。私も、戦後、アメリカとの同盟の枠組みの中で生きてきたひとりです。孫たちの時代はともかく、今、手のひらを返して、アメリカと距離を置くことは国民は望んでいるとも思えません。アメリカが手を引くと、女性感覚では、北から、また、人攫(さらい)が来たり、ミサイルが飛んでくるのではないかと心配ですわ。今の政権では守れないでしょ。現に、人質問題には、まったく手をつけようとしない印象です。

■1ドル・50円はあるか?

  【夫】 アメリカが、日本を牽制する手段として、円高誘導を使った可能性は十分にあると思われる。とくに、鳩山政権にいちばんの泣き所は景気悪化が心配されることだからね。これまでの、問題点は、すべて自民党の失敗で片付けることはできる。しかし、今、現実に進んでいる景気、対米問題は、すべて現政権の責任だから。そんな時に、日本政府は正直というか、なんというか、「デフレ宣言」まで発して、景気悪化に拍車をかけるような態度なんだ。待っていましたとばかりに、アメリカはドル安・円高で日本に一撃を加える、いいチャンスだったと思う。言うまでもなく、円高はデフレに追い討ちをかける。特に、輸出立国の日本には円高は強烈なパンチになる。

  【妻】 ということは、鳩山政権の対米政策によって、円高が止まるか、さらに進むか、ということになりますね。だけど、円高は裏側からみればドル安でしょ。あまり、ドルが安くなることにも問題ではありませんか。

  【夫】 ドル安で、アメリカの輸出にはプラスというメリットはある。一方でドル離れが起きて、世界におけるアメリカの地位が低下する心配はある。特に、アメリカ国債を大量に持っている中国に売却されたら大変。そのために、オバマ大統領は中国訪問で異例の長期滞在するなどして、そのあたりの話し合いはつけていると思う。中国にとっても、ドル安でアメリカ景気が上向いてくれることは輸出ができるから大きいメリットがある。

  【妻】 1ドル・50円はありますか。

  【夫】 分からない。仮に、そうだとしても一気にそこまで行くことはないだろう。いずれにしても、「株」と、「為替」は国民経済の大切な体温計のようなもの。そして、時には、今回のように為替が外交戦略に使われることもある。今の株安、円高が、日本国民にとって大変な状況になっていることの現れであることを、政権が理解して、対応できるかどうか。仮に、「株は金持ちには関係があっても、庶民には関係のないもの」、というていどの認識で、何も手が打たれないようなら、厳しい景気状況に陥ると思う。非常に今は大切な時だと思う。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)

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