スペシャリストに聞く── 「地サイダー」「地ラムネ」ブームの未来を占う

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  こだわり食品フェアで見た炭酸飲料ビジネスの可能性

  旅先の店頭や全国のアンテナショップなどでよく見かけるようになった「地サイダー」や「地ラムネ」。全国各地の特色を活かした炭酸飲料で、最近は全国の地サイダーを集めて販売するイベントも開催されているため、色々な種類があるものだと気になっている人もいるのでは?
先日東京ビッグサイトで開催された「第5回こだわり食品フェア2010」では、全国清涼飲料工業会の主催で「地サイダー地ラムネ祭り2010」が行われ、各ブースでも地サイダーの新製品が発表されていた。
果たして「地サイダー」や「地ラムネ」は、どれくらい人気があるのだろうか。PRONWEBWatch編集部では「こだわり食品フェア」を取材し、全国清涼飲料工業会小企業部の久保田さんに、「地サイダー」や「地ラムネ」の最新情報について伺って来た。

──「地サイダー」や「地ラムネ」の現状について教えてください

  久保田さん:

  地サイダー、地ラムネのお話をする前に、清涼飲料水の中にある炭酸飲料の消費動向について簡単にご説明させていただきますと、ペットボトルで販売されるミネラルウォーターや緑茶飲料の需要拡大により、大手メーカーを含めた炭酸飲料の消費量は、なだらかな消費の減少状態が続いていました。
ところが大手飲料メーカー各社より「ゼロカロリー」商品が相次いで発売されたことにより、ここ数年においては炭酸飲料の消費量が増加傾向にあります。

  そして昨今の「地サイダー」や「地ラムネ」のブームも、炭酸飲料の消費量増加に一役買っていると言いたいところなのですが、まだまだ定番商品としての認知度は低く、今回の「地サイダー地ラムネ祭り2010」でも「地サイダーってこんなにあったの?」という声も多いですね。
工業会としても、こうした炭酸飲料に吹いている追い風に乗って、地サイダーや地ラムネも一時のブームではなく、地酒や地ビールのように皆さんに愛され続ける商品として定着するよう努力していきたいと考えています。
ただ、実際に地サイダー人気がどれくらい盛り上がっているかについては、ブームに便乗した商品が多数生産、販売されていますので、実態を把握するのは難しい面もあるのが正直なところですね。

  商品的な傾向で見ると、明治37年に日本で初めて大量生産された「バンザイサイダー」や、昭和25年当時のラベルを復刻した「銀星シトロン」など、当時の美味しさを今に伝えるレトロ調のものが、地サイダーにおけるひとつのトレンドです。
こうした商品はご年配の方が昔を懐かしみながら孫と一緒に楽しんだり、若い世代の方には旅のお土産にも使えるオシャレな飲料として、地サイダーならではの良さが評価されていて、地域の活性化にも役立っています。

  もうひとつの主流としては、宮崎県の名産品として有名な宮崎マンゴーを使った地サイダーや、福岡県に伝わる伝統の柿酢を使った地サイダーなど、地域の特産品を使った地サイダーがあります。
こうした商品は消費者の方を楽しませるだけでなく、特産品の広報にもなりますので、今後も色々な商品が登場すると予想されるジャンルです。
いずれもゴールデンウィークを過ぎる季節になると、百貨店などで全国の地サイダーを集めたコーナーが設置される事も多くなっていますから、色々試してみたい方はそうした機会を活用されると良いと思います。

──ありがとうございました

  全国清涼飲料工業会http://www.j−sda.or.jp/

  久保田さんの説明によれば、確かにブームとしての盛り上がりはあるものの、食文化として全国の地域に根付くには、更なる商品展開と時間が必要と言うことだった。
そこで編集部では、同じ「こだわり食品フェア」の各出展ブースを調査し、中でも印象的だった2つのアイテムを紹介し、今後の「地サイダー」ビジネスを占う情報としてお伝えする。

──店頭に並びにくいブランドフルーツを使った「赤〜いりんご」のサイダー

  青森県の「赤〜いりんご株式会社」が展示していたサイダーは、社名の由来にもなっている「赤〜いりんご」を使ったサイダーだ。
リンゴが赤いのは当たり前と思うかもしれないが、五所川原市特産の「赤〜いりんご」は、皮だけでなく中の果肉まで赤く染まる珍しい品種なのである。
果肉まで赤いリンゴは「御所川原」や「紅の夢」といった品種が生産されており、一般的なリンゴに比べてポリフェノールやカルシウム成分、食物繊維が多いという特徴を持つが、生食用のリンゴよりも苦味が強く、主にジュースや加工用として流通している。
PRONWEBWatchでも紹介した、銀座6丁目に新しくオープンしたパティスリー「風と土」のアップルパイにも青森県産の「赤〜いりんご」が使われるなど、注目度の高いブランドフルーツである。

  今回展示されていた「赤〜いりんご」を使ったサイダーには、五所川原市の「御所川原」が使用されているそうで、少しキツめの炭酸の中に、ほのかな香りと独特の酸味を表現しており、そのまま飲むのはもちろんだが、焼酎で割ったサワーにしても美味しいそう。
生食用では無いからこそ、店頭には並びにくいブランドフルーツ「赤〜いりんご」。この特性を活かしている地サイダーとなれば、フルーツ好きにとっても気になる存在だ。赤〜いりんご株式会社http://aomoribizlink.com/tabid/177/Default.aspx

──サクラクレパスとコラボしたラムネ

  オレンジ色が基調の外箱に、ベージュのラベルを組み合わせた「サクラクレパス」には、子供のころに自由な発想でお絵かきした、ノスタルジックな想い出を持つ人も多いだろう。
そのサクラクレパスが持つブランドイメージと、ラムネのレトロな印象をコラボさせたのが、大阪市の「ハタ鉱泉株式会社」が3月より発売予定の「ハタサクラクレパス風ラムネ」だ。
同社はラムネ生産量日本一を誇るメーカーで、ビー玉が入った昔ながらのラムネの他、「たこ焼き風ラムネ」や「キムチ風ラムネ」などの話題性の高い商品を発売している。

  その意味では今回の「ハタサクラクレパス風ラムネ」も、地ラムネというカテゴリーから外れるかもしれないが、商品コンセプトとしては非常に面白く「こだわり食品フェア」の中でも特に注目を集めていた。
クレパスをイメージした6色のラムネは天然色素を使用。それぞれ異なるフルーツ味となっており、子供も安心して楽しく飲めるラムネとなっている。
レトロな雰囲気を持つ商品はクレパス以外にも数多くあるので、今回のコラボが好評であれば、今後様々なコラボ系ラムネが登場するかもしれない。

  ハタ鉱泉http://www.hata−kosen.co.jp/(情報提供:PRONWEB Watch)

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