【対談】CO2の排出量取引も、金や原油などの銘柄揃う「商品CFD」

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  対談連載第4回−−原油や金といった商品取引が、株式やFXと同じ画面でできるのもCFDトレードの魅力のひとつだ。世界中のコモディティ市場を舞台にどんなトレードが出来るのか。CFDを駆使するカリスマトレーダーとして知られる三空さん、そして多彩な商品CFDを提供するIGグループ、エフエックス・オンライン・ジャパンのストラテジスト・森宗一郎さんの対談だ。

三空  エフエックス・オンライン・ジャパンさんは、日本では最大の取扱銘柄があるCFD業者さんになるんですが、特にすごいと思ったのは世界のコモディティ商品です。全部で何銘柄ぐらいあるんですか。

森  商品CFDだけで78銘柄(ミニ取引、円建て含む)になります。あまりに数が多いので、大きく4つのカテゴリーに分類していますが、「エネルギー」「貴金属直物」「貴金属先物」そして「農産物」となっています。たとえば、エネルギーの分野では、円建て取引銘柄の「WTI原油先物」「NY天然ガス」、そして外貨での取引になる「WTI原油先物」「北海原油先物」「NYヒーティングオイル」「NY無鉛ガソリン先物」「NY天然ガス先物」「ロンドン軽油先物」という具合に揃っています。

三空  そういえば、「排出量売買」もはじめられたと聞きましたが…。

森  そうです。この1月12日からエネルギーの項目に「CO2排出量先物」が登場しています。

三空  排出量取引に対して大変興味深いのですが、簡単に概要を教えてください。取引の単位は何になるのですか?

森  排出量の単位はメトリックトンになります。1ロット当たりの取引量は1000メトリックトン。弊社では、通常取引の2分の1に相当する取引数量と維持証拠金で売買が出来る「ミニ取引」もありますが、その場合は500メトリックトンになります。

三空  最低投資金額の維持証拠金はいくらぐらいですか。

森  通常取引の場合で1ロット=2200ユーロ、ミニ取引で1100ユーロです。数十万円から参加できるということです。取引時間は、日本時間で16時から午前2時まで。ユーロ建てであることからも分かるように原市場は欧州です。排出量ビジネスが旺盛な欧州では、一般的になっている金融商品です。

三空  排出量に限らず、欧州市場の銘柄は、ちょうどサラリーマンが帰宅したころに市場が開いて、ベッドに入る頃に終わる。しかも、ニューヨーク市場のオープニングも確認が出来る。排出量取引は、サラリーマンに人気が出るかもしれません。

森  最近は、副業みたいな形でCFDトレードをするサラリーマンが増えているようです。三空さんは、商品CFDはどんな使い方をされるのですか?

三空  たとえば、2009年末に起きたドバイ・ショックのときは、一日中米ドルと金価格の動きを見ていました。ドル安と金価格がリンクしていて、ドルが売られると金価格は上昇する、という構図になっていたので、ドル売りと金買いでダブルで取れればと思っていました。実際に、すぐに財政赤字問題でギリシャ国債が格下げされるなど、ドバイショックが拡大。金は米ドルの代替紙幣のようなに役割になって、金価格は1トロイオンス=1200ドル近くまで高騰しました。

森  年が明けてからも、金価格はじわじわと上昇していますよね。

三空  金、プラチナといった貴金属は、世界の景気回復とともに上昇基調にあることは間違いないと思います。問題はどの程度、ボラティリティが大きくなるかですね。

森  最近は、NYダウ、日経225といった株価指数と同様に金や原油が人気銘柄になっています。商品CFDも今後はメジャーな商品になっていくと思うのですが…。

三空  気になることといえば、WTI原油価格のように、ある程度、流動性のあるものは良いと思うのですが、流動性のない商品も当然ありますよね。

森  ご存知のように、CFDは1日のうちに売買を清算すれば、手数料とか金利(ファンディングコスト)などはかかりません。その影響もあって、7割ぐらいの人はデイトレードです。言い換えれば、取引のラスト1時間とかは、急激に価格も動くし、ボラティリティも高くなりやすいです。CFDで取引している人は、その時々の市場動向に合わせて、市場参加者が一斉に集まってくるような商品で勝負することが多いようです。

三空  僕の場合、月曜日から金曜日までは1日15時間、パソコンを見ながらトレードしています。その代わり、土、日曜日は泥のように寝ていますけど…。それだけ長時間に渡って市場をウォッチしているのは、どこで、どんなタイミングでマーケットが賑わうか分からないからです。その時々に発表される経済指標やイベント、ニュースなどによって市場が大きく動いたら、一目散にその銘柄に投資するのです。商品市場も、当然そうしたウォッチ銘柄のひとつになっています。

森  特に商品市場というのは、現在のように株式市場や為替市場が膠着状態に入っていて大きく動かないときは動きやすい傾向があります。さすがにリーマンショックのときは、商品市場も大きく下落してしまいましたが、通常のマーケットであれば、商品市場は株価や為替、債券などと異なるベクトルで動くと言われています。こうした商品市場の銘柄を、ひとつの画面でトレードできるのも、CFDの大きなメリットと言えます。

三空  確かに、株式や為替、金利がピクリとも動かないようなときでも、世界の片隅でコーヒー豆やココアなどが急騰していたりする。CFDの取扱業者が徐々に増えていますが、やはり商品CFDをきちんとカバーしているところを選んだほうが、投資機会を最大限にいかすと言う意味では良いと思います。(取材・文責:サーチナ・メディア事業部)

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三空(さんくう)

2003年に数十万円で相場を始め、2007年の末には2億5000万円まで資産を増やすことに成功。2008年に入り、株式市場の低迷から投資対象をCFDを使ったダウの売買に切り替え、リーマンショック時の暴落を乗り切る。現在は、講師として各社のセミナーで講演する傍ら、毎日15時間取引をし続ける現役投資家。

森 宗一郎(もり そういちろう)IGグループ、エフエックス・オンライン・ジャパン ストラテジスト

バークレイズ銀行、JPモルガン(現J.Pモルガン・チェース銀行)、コメルツ銀行などで、インターバンクディーラーとして活躍し、2000年からひまわり証券にてトレーディング業務を兼務しつつレポート・情報配信、セミナー講師を担当し、FX業界の辛口コメンテーターとして活躍。2009年3月から現職。