【FXレバ規制対談】クリック証券、韓国市場進出の意味とは
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■FXレバ規制直前対談連載 制度改正を「追い風」にする投資方法を大公開
全8回連載 クリック証券高島社長×田嶋智太郎氏
対談連載第7回−−FX業界全体に対して変革が求められている。サブプライムローンに端を発した経済危機は、円安トレンド一色だったFXの投資スタイルに変革をもたらし、そして現在では全額信託保全、レバレッジ規制といったFX業界全体に大きな変革をもたらす動きが続いている。そんな状況の中で、飛び込んできたのがクリック証券の韓国証券取引所が運営する「コスダック市場」への新規上場申請のニュースだ。日本の株式市場ではなく、なぜ韓国市場なのか。その意図は、そして業界への影響は? 同社の高島秀行社長と経済アナリスト・田嶋智太郎氏に語っていただいた。
田嶋 私も驚いたんですが、クリック証券さんのコスダック市場への上場申請。この狙いというのは、やはりレバレッジ規制などの変革に対応するため、ということなんでしようか。
高島 いくつか狙いはあるんですが、最大の狙いは言うまでもなく資金調達です。ご承知のように、証券会社である以上、自己資本規制比率という縛りがあるんですが、我々が当初予想していた以上に急成長しているのが現状です。たとえば、現在では株式の売買高で比較してみると大手5社の次ぐらいの水準にまできています。
田嶋 ネット証券の大手のところまで規模が大きくなっているということですね。
高島 この勢いで成長していくと、自己資本の充実がどうしても避けられないと判断したわけです。そして、もうひとつの狙いが更なる事業拡大に向けて、様々な戦略を立てていくための資金調達です。さらに、もうひとつ。弊社は自社でシステム開発を行ってきたので、今後は日本以外の海外にも進出していきたいという目標を持っています。米国や英国といった金融先進国での展開は難しいと思いますが、アジアでの進出ではまだ十分に勝機はあると考えています。
田嶋 シンガポールとか香港といったところは、金融の自由化も進んでいますしね。
高島 まずは韓国でFX事業を展開し、最終的には中国という巨大なマーケットに進出していきたいと考えています。むろん、中国はまだ通貨さえも自由化されていない国ですから、何年も先の話になるでしょうが、システムを自社で開発できるという強みを生かして、グローバルな展開をしていきたい。そのためには、できるだけ早く株式公開をして資金調達をしていこうと考えたわけです。
田嶋 確か韓国であれば、おそらく数カ月程度の審査期間で上場できるんですよね。
高島 そうなんです。むろん当初は、日本国内でのIPOを考えていたんですが、日本の株式市場が非常に厳しい状況に陥っており、しかも簡単には回復できそうにない。とりわけ、レバレッジ規制の問題が大きな障害となっており、この問題が解決するまで、つまり25倍の規制が行われた後の業界環境や業績を見てからでないとどうも上場承認は得られない状況にあります。要するに、国内での上場には相当な時間がかかりそうであることが分かり、香港や韓国市場での株式公開を検討していたわけです。
田嶋 日本の証券取引所も頑張ってはいるんですけどねぇ…。
高島 韓国に限らず、香港、シンガポール、ニューヨーク、ナスダックなど、早期の上場を目指して検討していたんですが、そんな折に韓国大手の証券会社「大宇証券」が主幹事になってくれたこともあり、韓国でのIPOに踏み切ることにしました。今後は、大宇証券さんとの提携なども含めて、韓国でも金融取引を展開していければと考えています。
田嶋 コスダックは外国企業の誘致にも積極的ですよね。
高島 そうなんです。日本まで来て韓国市場での上場を勧めるためのセミナーを開催しています。さらに、韓国市場のほうが、上場の審査期間が短く、上場維持コストも日本より割安。さらに、コスダックは流動性が高い。現在では取扱高が米国のナスダックに次いで世界第2位になっています。こうした様々な要因をトータルで考えた結果として、韓国でのIPOに踏み切ったわけです。
田嶋 クリック証券さんのこうしたグローバルな活動というのは、FX業界にとっては、朗報だと思いますね。FXだけに特化していくのではなく、そして日本国内だけにとどまるのではなく、様々な形で付加価値をあげて、ブランドイメージをあげていく。それが最終的には、FX全体のグレードアップにつながるはずです。(取材・文責:サーチナ・メディア事業部)
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![]() | 高島 秀行(たかしま ひでゆき)
クリック証券株式会社代表取締役社長。 |
![]() | 田嶋 智太郎(たじま ともたろう)
1964年東京都生まれ。慶応義塾大学卒業後、現三菱UFJ証券勤務を経て転身。 |
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