ブラジル大統領選挙と通貨レアル予想=為替王
ブラジルの大統領選が大激戦です。国民的人気の高かったルラ大統領が2期8年で任期満了となるためで、その後継争いが予想以上に激化。先日実施された選挙では決着がつかず、今月31日の決選投票まで持ち越しとなりました。2人の候補者の横顔と、それぞれの通貨レアル、ブラジル経済への影響を解説いたします。
【ルセフ候補】
与党、労働党所属。62歳。ルラ大統領のもとで官房長官を務めていたため、次期ブラジル大統領の本命。勝利すればブラジル初の女性大統領誕生。
■通貨レアルへの影響 → レアル相場について特定の目標設定はしないとしながらも、これまで上昇していることについては懸念を示しており、過度なレアル上昇は抑制する政策を出す可能性は否定できない。
■ブラジル経済への影響 → これまでの好景気を主導したルラ大統領の基本路線は受け継ぎながらも国家の関与を強化する主張がやや色濃く見られることが気がかり。
【セラ候補】
野党、社会民主党所属。68歳。元サンパウロ州知事。
■通貨レアルへの影響 → 現在の10%超の政策金利を異常に高いと批判して金利低下を強く主張。ルセフ候補よりも積極的に金利低下、レアル上昇抑制策を打ち出す可能性が高い。
■ブラジル経済への影響 → 貿易保護主義的な考えをもつため、ブラジル経済にとって短期的には好影響がありそうだが、長期的には外国との経済関係が悪化するなどのマイナスの影響が心配。
2人の候補を比較しますと、ブラジル関連の投資信託を保有している方にとっては、金利低下・レアル上昇抑制を明確に主張しているセラ候補が勝利すれば、基準価額下落や、分配金低下につながるリスクがあると思われます。現在わかっている政策で判断する限り、ルセフ候補が勝利する方が好ましいかもしれません。(執筆者:為替王)
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