「薬膳カフェ」ブーム

コラム2012/06/18(月) 15:14 
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  中国には昔から「医食同源」という言葉がある。これは中国の薬膳から生まれた言葉で、東洋医学の観点から見ると、薬膳には体を養って病気を治すのに一定の効果がある。だが多くの人は漢方薬の放つ独特な匂いのために薬膳を敬遠し、薬膳が高級中華であると考える人も少なくない。薬膳を日本人が受け入れやすい食べ物にするのは難しいようだ。だが今年の春から、伝統的な中国料理の枠を超えたカフェの形の店舗が相次いで開店し、薬膳が日常の食事の一部として少しずつ日本人の生活に浸透してきている。

■東京流行通訊 - サーチナ・トピックス

  東京虎ノ門の「りせっとcafe」では、お客さんがメニューを見る時に問診票を用意していて、個人の体質に合ったスープを薦めてくれる。手足が冷える、皮膚が乾燥する、むくみが出るなど、選んだ項目によって六種類の薬膳スープが用意されているのだ。前の晩に飲みすぎた人には、ウコンを加えた良薬ほろ苦スープはどうだろう?春菊やセロリを煮込んだ、くせのない爽やかな香りのホルモンスープは、好きな人なら夢中になる味だ。この他、クラムチャウダーや鶏と白身魚のつみれなど、薬膳らしくないスープもある。ランチセットはスープとサンドウィッチに一口デザートと飲み物がついて650円である。カロリーは320〜580の間に抑えられ、ダイエット中でも安心して食べられる。コーヒーは1杯わずか170円で、夜は1000円の入場料を支払えば、生ビールが1杯200円で、酒やつまみが格安になる原価バー方式を取り入れているのも、多くの人にとって受け入れやすい薬膳と言えるかもしれない。

  4月に原宿に開業した薬膳料理「オリエンタルレシピカフェ」は、オープンエアタイプの店である。カフェを指導するのは国際薬膳師の新井友加里さんだ。新井さんは、季節や気候、体質、身体の状況の変化に応じて、食材と調味料で体に不足している成分を補い、代謝と排毒を促進するのが大切だと考えている。薬膳は体のバランスを整える食事であり、味がおいしくない漢方薬と違って、簡単な薬膳は家庭でも試すことができる料理なのである。海老の出汁が利いた「腎」を補うカレーは、おいしい上に食事の後で体が温まる、親しみやすい薬膳だ。オリジナルブレンドのクコと菊花のお茶は眼精疲労を取り除くので、長時間パソコンを使う現代人にはぴったりである。胡弓の音を聴きながら薬膳を味わうというような伝統的なイメージは、次第に払拭されつつある。故きを温めて新しきを知る。伝統がまもなく流行になりそうな気配である。(情報提供:東京流行通訊)

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